EGING
*春アオリ*
EGINGと出会って半年。
ついにこの季節がやって参りました!
秋は数釣り。春は大物!俺は春しかエギングしないっていう人まで居るくらいですから、その魅力は凄いものでしょう・・・。
ここ山陰では、丁度ゴールデンウィークくらいからシーズンインします。しかも、島根半島はモンスター級の大物が出るということで山陽側や関西地方からも遠征にエギンガーが集まってきます。
2009年GW初日。天気も良いので、昼頃から春アオリの様子を見に某有名漁港へ。夕マズメまでシャクリますが全く反応なし。ただ、周りではポツポツ釣れてる様子。でも皆さんベテランさんのようで、キャスティングもシャクリも超上手い・・・。僕なんかはハイプレッシャーの中でのキャスティングが大の苦手の為、エギが隣の人の前に飛ぶ事もしばしばです。早朝なら、人も少ないだろうと、後日朝4時半に目覚ましをセットし準備万端で某有名漁港に出発したものの・・・。港に着いて目が点になりました。早朝5時にも関わらず、駐車スペースは満杯。一等地の釣り場を見ると、数えただけで二十数人のエギンガーの姿が。。。あぶれたエギンガー達が諦めて引き返してくる状態です・・・。
恐るべきエギング人気。恐るべき釣りバカたち・・・。僕もその一人ですが・・・。ここまでのハイプレッシャーの中では、僕の技量ではちょっと釣りになりません・・・。
この日はこの釣り場を諦め、僕にとって未開の地であるK漁港に移動することにしました。結局この日は探り探りの為、成果は出ず・・・。
春アオリは秋アオリと比べ格段に警戒心が強く、簡単には釣れません。ただ、釣れた時のトルクフルな引きは病み付きになる人が続出らしいです。
数日後、今度は秋に秋アオリエギングを楽しませてもらった漁港へ早朝から行ってみる事にしました。そこなら、人も少ないでしょうし。。。
今度は朝4時過ぎに起床し、現地へ向かうと案の定誰も居ない。ってことは、多分釣れないってことでしょうか・・・。
昼まで頑張りましたが、日が昇る頃にコウイカが一杯釣れたのみでアオリの気配は感じませんでした・・・。
←コウイカ・・・目つきがとっても悪いです。
春アオリの実績のある場所が良いというのを何かで読んだことがあります。午後からは作戦を練り直し、ネットで昨年の実績のある漁港を調査し早速向かいました。この時期のアオリイカはどこにでも居るわけではなく、水深があり、産卵できる藻場が近くにある潮通しの良い場所に居ることが多いそうです。その条件を満たしそうな場所を探しつつシャクリますが、簡単には釣れません。
日も傾きかけ、諦めかけた時・・・。ついにこの瞬間がやってきました!
スラッシュジャークで軽くシャクった後、もう一度シャクると根掛りに似た感じが・・・。
ただ、引き寄せると、少しですが寄ってきます。っと次の瞬間ドラグが急回転!キターと思い、リールを巻くと、痛恨のばらし・・・。すぐさまバラシタ地点へエギをキャストしたものの、興奮のあまり失投。急いで巻き取り、エギをピックアップした時、海中で岩が動いた気が!?よくみると、デカアオリです!通常、一度カンナに掛かるとアオリイカはしばらくエギに近づかないらしいんですが、このアオリイカはエギを追ってきたようです。それとも、さっきと違う個体か?
なにはともあれ、もう一度エギを投げ数秒沈めてシャクルと、ズシッとした感触。さらには、再びドラグが急回転!今度はバレないように慎重にやり取りします。春アオリのドラグの出方はハンパないですねぇ。クセに成ります。でゲットしたのがコレ↓
胴長:30cm、重量:1100g、♀
タモが根魚や秋アオリ用の小さいものしか持って居ないので、とりあえずそれですくいましたが、入りきりませんでした・・・。しょうがないのでタモで支えながらロッドで引っ張り上げました。。。
やり取りの最中は興奮しすぎてなぜか胃が痛くなっちゃいました。
このあと、このメスについているオスを探して一時間弱粘りましたが日差しの強さに釣り上げて置いてあるイカが傷まないか心配になり、撤収としました。帰り際に今来たばかりのエギンガーとすれ違いましたが、デカアオリが入ったずっしりとした買い物袋を持って歩くのは気分が良いものです。
春アオリを釣る為に調べたことをざっとまとめますと・・・
秋アオリは海流に乗って移動しており、様々な漁港で釣ることが出来ます。そして、捕食を目的としている為誰でも簡単にエギで釣ることが出来ます。
ところが春アオリはというと、産卵を目的として浅場へ移動してくる為、産卵に適した場所に居ることが多いです。また、海水温が14℃を下回ると死滅すると言われており、比較的海水温度の安定している深場を好みます。
水温が安定していて、産卵に適した場所とは・・・?
まず第一に水深があること。そして近くに海流の穏やかな産卵に適した藻場があること。
春アオリはペアリングを第一目的としている為、ペアリング中の個体は餌が目の前を通ったとしても見向きもしません。
さらに、ペアリングと産卵を控えている為、秋アオリのように激しく獲物を追いまわすことは少なく出来るだけ、狭い範囲で獲物を捕らえようとします。そして、何より様々な苦難を乗り越えてきている為、とても警戒心が強いです。
春のアオリイカは皆が皆釣り上げることが出来るとは限りません。一日中シャクっても釣れない時は釣れません。